- 不眠症(睡眠障害)
不眠症は睡眠日記(睡眠日誌)をつける事で改善できる場合もあります。ご自分の睡眠状態や生活習慣等を客観的に把握しましょう。

不眠症を睡眠日記(睡眠日誌)で改善
節約したいのであればまずは家計簿、ダイエットをしたいのであれば毎日体重を量るなどのように、不眠症や睡眠障害を改善するにはご自分の状態をしっかりと把握する事が大切です。分かっているようで実は分かっていないのが自分の事です。「可視化」する事により、ご自身を客観的に見直す事ができるようになり、そうする事で、眠りやすい時間を見つけたり、どの部分を改善すべきかが見えてきます。睡眠日記(睡眠日誌)の付け方やオススメの手帳などをご紹介します。
睡眠日記(睡眠日誌)の付け方
睡眠日記(睡眠日誌)に書く項目はある程度は決まっています。まずは記載すべき基本の項目をご紹介します。
床に入った時間
不眠症の方は、寝つきが悪くて悩んでいる方がほとんどでしょう。そのため、実際に眠った時間ではなく、床に入って寝る態勢に入った時間を記録する事が大切です。このことによって、実際に寝ようとしてから眠るまでにだいたいどれくらい時間がかかるのかを把握する事ができます。
眠った時間
わかる範囲で、実際に眠った時間を記録します。ただし、そこまでしっかりと把握する必要はありません。「眠った時間を正確に記録しなければ」と思っては逆に寝つけなくなってしまいます。おおよその時間で構わないと気軽に考えましょう。
途中で目が覚めた時間
途中で目が覚めてしまった場合は、目が覚めてしまった時間と再び寝つくまでの時間を記録します。この場合も、時間を気にし過ぎてはさらに目が冴えてしまいますので、おおよその時間で構いません。
実際に目覚めた時間
早朝覚醒の方の場合、早くに起きてしまってそのまま眠れなかったという事も多くあるかと思います。そのような場合は起きてしまった時間も記録します。
床から出た時間
床から出た時間を記録します。これは早朝覚醒の方には特に有効です。起床したい時間よりもどれくらい早く起きてしまうのかを把握する事ができます。
昼寝をした時間
昼寝をしたのであれば、その時間も記録します。可能であれば、昼寝をした場所なども記載しましょう。
眠気があった時間

どの時間に眠気がくるのかを把握する事も大切です。日中や眠る前に眠気があった時間を記録しましょう。もしも実際に眠る時間よりも少し早い時間に眠気がくるのであれば、夜に行っていた用事はできれば翌朝にやるようにして、早めに眠る生活スタイルに変更するなどの対処が可能です。
睡眠薬を飲んだか
睡眠薬(睡眠導入剤)を服用している方は、服用した日は記録するようにしましょう。睡眠薬の種類や錠数などが日によって異なる方は、できればそのあたりも細かく記載しましょう。最近の睡眠薬は安全性が高く即効性があるため、服用して20分程度で眠りにつく事ができるものがほとんどです。不眠症が改善されない場合は、積極的に利用してみましょう。
タバコ、お酒、運動など
喫煙する方やお酒を飲む方は、どれくらい摂取したかもできれば記載しておきましょう。お酒は適量であればリラックス効果がありますが、寝酒が習慣になってしまっている方は量を減らす努力が必要です。ご自分の力でやめるのが難しい場合は、断酒補助薬のレグテクトなどを利用して、控えるようにしましょう。
一方、タバコは睡眠には悪影響しかありません。不眠症でタバコを吸われる方は、できるだけ禁煙・節煙する努力をしましょう。また、日常的に運動をされる方は、何時にどれくらい運動したかなども可能であれば記録するのがオススメです。
その日の体調、気分など
余裕があれば、その日の体調や気分なども記録しましょう。それにより、「タバコを吸わなかった日の方が眠りやすい」「睡眠薬を飲んだら朝まで目が覚めなかった」「食べ過ぎてしまうと寝つきが悪い」などを把握する事ができます。可能であれば記載すれば、より正確にご自分の生活がわかるようになるでしょう。
天候が関係しそうな場合は天候、会議が翌日にある日は眠れない、などある程度不眠症の原因となる予測がつくようでしたら、日常の事も記載してみましょう。